学校コンサルタント奥田雄一郎がこっそり教える「選ばれる学校」になるためのヒント

コアネット教育総合研究所プロジェクトリーダー奥田のブログです。テーマは主に、教育や学校経営、Web、ICTなど。

次年度に活きる!募集活動振り返り「4つのポイント」(中高向け)

こんにちは!コアネット教育総合研究所奥田です。

まだまだ入試中の学校も多いですが、すでに次年度募集の準備も始めなければ
いけない時期になってきているかと思います。

仕事とは言え、まさに「息つく暇ない」日々を送っておられる
広報担当者の教職員の方々。本当にお疲れ様でございます・・・

パンフレットの制作や、広報予算の詰め、説明会の日程決め、
各種アンケート対応など、これからの時期にやるべきことは盛りだくさん。

ともすれば、十分な振り返りもないまま、次年度の計画・準備を
進めてしまいがちになる
のもむべなるかな、といったところです。


しかし、どの学校も「忙しい時期」だからこそ、ここで
しっかりと振り返りをして、効果的な計画を立てられるかどうかが、
次年度募集の成否を分けるといっても過言ではありません。

そこで今回は、次年度募集の改善につながる「4つの振り返り手法」
ご紹介します。少しでもお役立ていただければ幸いです。


1.来校者アンケートを整理する

 説明会などでアンケートをとっても、とりっぱなしになっていたり、
 各回の集計しかしていなかったりしているのは、もったいない!

 例えば「自校を知ったきっかけは何ですか?」という質問への回答を
 集計すれば、次年度の広告出稿やWebサイトへの予算配分などを
 考える上で、有用な情報が得られるでしょう。

 なお、そもそもアンケート情報の入力すらしていないという場合は、
 外部業者に委託して一気に入力するのも一つの手だと思います。


2.来校者や出願者のデータを分析する

 地域や塾、来校回数、性別、来校履歴、得点、合否、入学有無など、
 属性や行動の違いに着目してデータを整理し、それらを組み合わせて
 集計してみましょう。(クロス集計、と言います)

 例えば、来校履歴と得点のクロス集計をすることで「高得点の受験生が、
 どの説明会に参加していたか」といったことが分かります。


3.非入学者へのアンケートを実施する

 「来校したけど出願しなかった」「合格したけど入学しなかった」

 上記のように、自校と何らかの接触があったにも関わらず
 最終的に入学に行き着かなかった受験生(不合格者を除く)を、
 私たちは「非入学者」と呼んでいます。

 非入学者が「なぜ、自校を選ばなかったのか」を明らかにするのは
 募集活動を改善していく上で、非常に有効な手段のひとつです。

 具体的な調査手法については、コアネットのWebサイトでも
 紹介しておりますので、よろしければご参照ください。

 (ご参照)入学者・非入学者アンケート
  http://www.core-net.net/service/ma/enquete


4.入学者やその保護者にインタビューする

 シンプルですが、効果絶大な方法です。

 ポイントは、貴校として「今後増やしていきたい層」に近い属性の
 方を対象とすること。例えば、より学力の高い層を増やしたければ、
 入試で高得点だった入学者・保護者に声をかけると良いでしょう。

 また、漠然とインタビューするのではなく、実際の学校案内や
 Webサイト、説明会資料、広告などを見せ、学校選択のプロセスを
 追体験してもらいながら、話を伺っていくのが効果的です。


以上、4つの振り返り手法をご紹介しましたが、
これらに共通するポイントは「受験生の声を重視する」ということ。

それ無しでいくら議論を重ねたとしても、効果的な改善には
ほとんどつながらないので、ご注意を(^^;


それではまた!